脊髄損傷のあとは、身体だけじゃなく“心”にも大きな変化が生まれる。
外出の不安、将来への不安、今までの生活とのギャップ。
「なんでこんな体に…」
「前みたいにできない」
そんな気持ちが波のように押し寄せる日もある。
だけど、心は“鍛える”ものじゃなく、整えるもの。
無理に強くならなくていい。
小さな習慣を積み重ねるだけで、心はゆっくりラクになっていく。
ここでは、脊髄損傷の生活で僕自身が救われた、
落ち込みを防ぐための習慣を5つまとめる。
■1. 「できたこと」を1日1個だけ記録する
落ち込みやすい人の共通点は、
“できていないこと”にばかり目がいくこと。
でも本当は、毎日小さくてもできていることは必ずある。
- ベッドから車椅子に移乗できた
- 外に出られた
- 食事を作れた
- 調子が悪いなりに工夫できた
- 何もできなくても「今日を過ごせた」
この中のどれでもいい。
1日1個だけ「できた」を書いておくと、
1週間後、確実に心が軽くなる。
■2. “頑張らない日”を最初から決めておく
脊髄損傷では、体調の波が本当に激しい。
昨日できたことが今日はできないのは普通。
だから、
「週に1日は頑張らない日を作る」
このルールは心を守る。
頑張らない日の例:
- 調理はしない
- 外出しない
- ベッドで動画を見る
- とにかく身体と心を休ませる
頑張らない日は「怠け」じゃなくて“必要なメンテナンス”。
■3. スマホより“人との小さな接触”を優先する
孤独感は心を弱らせる大きな要因。
でも、「人と深く関わる」はハードルが高い。
そこで大事なのが、
“浅いつながり”を増やすこと。
- 店員さんと交わす「ありがとう」
- 友達への短いLINE
- 家族と10分だけ話す
- SNSでいいねを返すだけ
- ブログコメントの返信を書く
深い関係じゃなくていい。
人と少し関わるだけで、驚くほど心が安定する。
■4. 生活に“予定”を1つだけ作ると、毎日が回り出す
予定がない日が続くと、心はどんどん沈む。
逆に、予定が1つだけあると、それだけで生活に張りが生まれる。
- 買い物
- 短い散歩
- カフェで過ごす
- 好きな映画を見る
- 読書時間を作る
「明日やることが1つある」
これが精神的なエネルギーになる。
■5. 自分を“責めない文章”を持っておく
気持ちが沈んだとき、
最初に自分を責めてしまうのが人間。
そんなときのために、
自分への言葉(メモ)をあらかじめ用意しておくと救われる。
例:
- 無理してない?大丈夫。
- 今日はしんどい日なんだ。休んでOK。
- できないのはあなたのせいじゃない。
- 明日は今日より少し楽かもしれない。
- あなたはよくやってる。
これだけでも、心の落下速度がゆっくりになる。
■まとめ:心は“治す”ものじゃない。“整える”もの。
脊髄損傷後の生活は、本当に簡単じゃない。
身体の変化、自由度の変化、できることの変化。
でも、落ち込みやすいのは “弱いから”じゃなくて、
それだけ必死に生きている証拠。
だから、心はゆっくり整えればいい。
毎日の小さな習慣が、必ずあなたを支えてくれる。
- できたことを記録する
- 頑張らない日を作る
- 小さな人との関わりを大切にする
- 予定を1つだけ入れる
- 自分への優しい言葉を用意しておく
今日もしんどかったなら、ゆっくり休んでいい。
あなたの明日が少しでも軽く、優しくなりますように。

